株式会社 亀井組

鳴門本社の改築について 


 1904年(明治39年)に創業した株式会社亀井組は、
「グリーン コンストラクション カンパニー」への変革を目指しています。
 
 「グリーン コンストラクション カンパニー」とは、100年後の世代や地域へより良い環境を残していくために、これまでに弊社が培ってきた土木・建築・住宅のノウハウを活かし、地球環境に与える負荷を低減し持続可能な地域社会を創造する活動を行う組織。弊社が目指すべき新たな姿です。加えて今日、震災対策が社会の喫緊の課題となっています。
  一般的には、震災対策の一環として建物の耐震補強がなされていますが、これとは別に、建物を減築する事も耐震対策の有効な手法であるという提案と、環境に配慮した省エネビルのモデルとして、鳴門本社ビルを改修致しました。本社ビルは弊社が目指す環境経営の思想を数多くとりいれた建物です。



 改修前    
改修後


本社ビルの減築 ~減築も耐震対策の一つ~
 建築当初、一部二階建だった本社ビルは、社業の発展と共に数次にわたり増改築を重ね、三階建となっていました。その結果、地震に対して脆弱な建物となっていた事から、当初の一部二階建へと減築することにより、耐震性を高めました。

 世界中で活躍するサンテックパワー社の太陽光発電モジュールを設置。
・太陽光発電モジュール
235w×32枚 出力 7.52kw
・ライトスルー(ガラス建材型モジュール)
光の透過性が高い建材一体型、窓面に採用
出力 3.66kw
合計出力 11.18kw

年間予想発電量 10,170kwh
年間予想Co2削減量 3.315kg-Co2
※Co2削減量換算値 0.326(kg-Co2/kwh)で試算
 

太陽光発電
※ライトスルー(ガラス建材型モジュール)

 屋上緑化は、屋上という閉鎖的になりがちな空間に開放感を与えます。また、人にも環境にもやさしい明るいオフィス実現に向けて亀井組は緑の可能性に期待します。
 表面温度が70℃の場合、緑化面積部分では、16~17℃に抑えられ、室内温度は、3~5℃下がると言われています。
 

屋上緑化

 設置と同時に完成度の高い緑化を可能にした新工法ピクセル。低コストでデザイン豊かな壁面緑化が実現します。

壁面緑化

 鳴門本社では、世界のLEDメーカー、日亜化学工業の最高品質のLEDを設置し、全館照明の90%以上をLED化し、既存照明より18%の電気代を削減することができます。
(年間点灯時間を2,880時間と仮定した場合)
年間予想Co2削減量 2,029kg-Co2
※Co2削減量換算値 0.326(kg-Co2/kwh)で換算

 


LED照明

 遮熱フィルムを施工する事によって、窓ガラスからの熱の移動を大幅にカット。また、エアコンの消費電力も抑えられますので、省エネ・快適効果が期待できます

遮熱フィルム

 駐車場を緑化スペースに活用することで、ヒートアイランド対策に有効。景観・美観を向上させることができます。また、工場立地法では、特定の工場などで敷地面積に緑地を設けることが義務付けられますが、屋上や駐車場を緑化することで、工場の建屋面積を広げることができます。鳴門本社では緑化率が2種類の駐車場を施工しています。
 

駐車場緑化


 植栽等の水やりに利用する水を雨水にすることで資源の有効活用を実現できます。
また、本社ビルでは、災害時にトイレ用の水として使用することもできます。

雨水利用